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音楽の力

>こんにちは。昨日の吉田拓郎氏の引退表明の記事の続きのようになりますが、琢郎氏は本当に力のある歌詞と曲で私達若者の意識を改革し、励まし続けてくれた人でした。平易な言葉を使い、親しみやすい詩にどれだけ励まされた人間がいたことか?その人気故にあらぬ中傷を受けたりこき下ろされたり。そう言えば
高校の時友人宅に遊びに行ったとき、その友人が氏の曲を大音量でかけていましたが、その曲の歌詞の中に「越えてゆけそこを越えてゆけそれを今浜だ人生を語らず」というのがあり、その下りに入ったとき畑仕事をしていた友人のお母さんがカマを振りかざし「命令するな」と大声で反発していたことを思い出しました。
作者は違いますが、シャボン玉の唄のエピソードはご存知の方もおおいでしょう。いくつかありますが、「間引き」の唄だというものがそのひとつ。自分たちの食い物を創るのが精一杯だった頃、子供が生まれると、喜びよりも先に問題になったのは男か女かということだったそうです。男はやがて、一家を支える働き手となるため喜ばれた。女の子は力もないし売り飛ばすしかない。金に換わるまで育てる余裕がないので、どこかに捨てて殺すしかない。という悲しい時代のお話し。また唄の作者の子供が生まれたばかりで死んでしまい泣いて暮らした気持ちを表したのだという説。いずれにせよ「かぜかぜふくなしゃぼんだまとばそ」という歌詞の中にその思いが込められている。ニコニコとほのぼのとしたイメージのある唄だが、我が国にも産まれたばかりの赤ん坊を殺さなければならなかった時代があったのだということをこの唄は教えてくれている。現在でも時折数人分の赤ん坊の不乱死体が発見され大騒ぎになることがあるが、決して見逃してはならない。時代に逆行してはならないのだ。

ではみなさんまたお会いしましょう。

by koyazi06 | 2009-06-23 14:37